【日常】血液クレンジングについての話題

昨今「血液クレンジング」というものが話題としてよく耳にする機会があります。
要は自身の血液を一旦抜き出し、オゾンを加えたものを再び体内の戻すという点滴治療だそうです。
私のすむ町の医院にも数年前からこれを行っているところがあり、私自身も耳にする機会がありました。

しかしながら最近、この血液クレンジングにネガティブな話題もあります。
まず、この治療に効果があるという科学的エビデンスがないということ…今までは美容や健康に効果がある可能性がある、とのことで上記の医院も唱っていましたが、医学的には効果も確認できなければ、害も確認できないとの話を聞いたことがあります。
(人によりプラシーボ的な効果はあるのかもしれませんが…)

更にこの治療は自由診療になるので保険が適用されず、1回に数万円の治療費がかかり、複数回行わなければ効果が出ないと唱っている点です。
整形手術やエステと一緒で体のメンテナンスを考えるならば、この続けての負担が発生しているのは国としても最近になって問題視しているようです。

では、なぜ効果があるかわからないものに、高額の費用をかけて臨む人が多いのでしょうか。
もしかしたらこれらは、将来的に何らかの効果が証明され、とある疾患に対しての治療法として確立されるかもしれません。
現に世の中にはそういった効果を唱う薬品もあるとのことです。
しかしこの血液クレンジングは点滴という手法を用いた医療行為です。
治療の効果以前に、点滴針などでの感染症の可能性もありますし、先にも述べたオゾンの血液への作用もエビデンスがない状態では問題視されるのは当然と言えば当然です。

日本人はよく、皆がしていることが正義で正解という思考に陥りがちです。
私自身、今回取り上げた血液クレンジングを肯定する気も、否定する気もありませんが、この治療を受けた人が良いと言ったからそれが正解なのではなくて、要は自身にそれが必要なのか、自分はどう思うかを常に意識して選択できる日本人になってほしい、と今回は思いました。

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