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【過去】日本はまだ転職が許せない社会なのか?

 私は恥ずかしながらも、就職氷河期と言われる世代に入ってしまった者です。 会社員時代は少なくとも私より上の世代は、ひとつの会社で働き続けていくことを美徳としていた方々が少なからずいました。 終身雇用や年功序列の給与体系があった時代には、もしかしたらこれは正しいことだったのかもしれません。 しかし、現在ではこういった企業は少数派でしょう。 現に私が社会人となった頃も、自身に会わない会社と思っても3~5年は続けるべきとの話も聞いたことがあります。 しかし、今となっては能力や経験を重視した中途採用市場で、企業の採用担当も即戦力を求める場面が多く見られます。 ですが現実、採用当初よりも数ヵ月で給与が落ち込んでいくという方の話も聞いたことがあります。 採用時の能力や経験が良くても、いざその企業に就業してみると環境がまるで異なり、結果を出せずに生活がままならない収入となってしまっている…企業側も求職者側も頭を悩ます問題があるそうなのです。 無論、環境が変わっても能力を発揮して結果を着実に出していく人もいるでしょう。 では、これらの人の差は何なのでしょうか? 1つはその企業の教育の側面があると思います。 誰しも、新たな職場では少なからず慣れるまでの時間を要するでしょう。 環境が変わっても上司や部下や同僚、要はその企業の先輩から手解きの中で自身の能力を発揮していけるのがひとつの理想だと思います。 しかし、皆が自身の結果を出すための目標だけに走り、新人の上司、部下へ目をかけられるという場面が一昔前よりも少なくなったのではないでしょうか? もう1つは、日本の成果主義というものが過渡期になっているのではないかという危惧です。 最近の会社員には大手を降って残業などを露骨に嫌がる人も出てきていると聞きます。 今の上の世代の方々には考えられないという方もいるのではないでしょうか? 経済が発展しているときであれば、残業をしてでも成果を出せば、報酬として自身に返ってくる…という形でしたが、今では必ずしもそうではありません。 会社や仕事に時間を取られるくらいなら、これをソコソコにして、自身にとって有意義な時間を過ごしたいという価値観が変わるのは当然と言えば当然なのでしょうが… 昨今ではコロナ禍で転職を余儀なくされる方も多いと聞きます。 今回は、私の仕事の関係上、企業の採用担当の方々から聞いた話が主で