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【日常】今に日本は外国人に人道的ではない…春休み51日目

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以前から申し上げているとおり、私のフリーランスとしての仕事の中に海外、特にドイツと関わる仕事がたまにあります。 実際に日本に在住しているドイツの方と進めることが多いのですが、中には現地に家族を残して生活基盤を日本に移して来日されている方もいます。 今回はこのご時世で起こった上記の方に由来する話です。 今々、日本は何らかの理由で海外に出た人の再入国を法務省は認めていません。 ただ、やむおえない事由があった場合のみ、特例的に認める場合があるようですが、この数ヵ月は数百の申請に対して、認められた例は数例に過ぎないとのことで、基本的に上記のとおりの姿勢があります。 我々日本人からすれば、感染のリスクからすれば当然とのことと思われるでしょうが、どうやらこのやむおえない理由の中には、家族を亡くされたなどの理由は含まれないようです。 ここで話を戻しますが、私がこの時流になる前に出会ったドイツ人の方はここ数週間前に現地で自身の奥さまを難病で亡くされたそうです。 無論、昨今のコロナウイルスとは関係ないご病気でです。 当然、葬儀やお子さまのこともあり、何とか一時的な帰国を我が国に掛け合ったところ、やむおえない理由とは認められず、もし現地に帰ったら、当面の再入国が叶わない状況となりました。 生活基盤も日本にあり、日々の生活ももちろんですが、仕事や収入、人間関係など、全てを断ち切らなければ母国に帰れない…ましてや家族の死であっても。 結局、その方は身の回りの全てを一度断ち切り、帰国する道を選びましたが、状況が状況だけに今すぐに帰国するというわけにもいきませんでした。 生活をただ止めればいいというわけではなく、仕事の引き継ぎや、人間関係の清算など、時間を要し、お子さまななどは両親や親戚などにも任せた中で、また渡航も自粛の影響でかなり減便の多い中でかなり苦労され、憔悴しきった中での帰国となったようです。 このような状況、最近では報道などで目にするかもしれませんが、同じような状況で両親などの家族をなくされても中には、再入国を認められないなら帰国できないと、この時流が終息するまで日本に残る外国人の方も少なくないようです。 正直、もし帰国の道を選んだとしても、現在では日本よりも失業率の高い国はたくさんあります。 ですからこのような状況でも、仕事を離れるリスキーさを選択できずに残る外国人の方も多いので