【精神疾患】向精神薬と抗精神薬

私は医学的な専門家ではないですが、講演会や記事ライティングの中で、標題の件を使い分けて表現しています。
もちろん、これらの言葉に縁の無い方々への啓発としても一度ご説明させていただければ幸いです。

あくまで私の理解ですが、広義での意味ではどちらも向精神薬の部類に入るかと思います。
狭義的な意味では、向精神薬は興奮や幻覚などに作用する麻薬的な違法薬物、抗精神薬は精神疾患の治療で利用される鎮静や抗不安の効能がある薬品と考えています。

私自身は誤解のないよう、「抗不安薬」と記述する場合が専ら多く、恐らくその方が他者への誤解のない理解があるからだと思っているからです。

これら薬品に対する考え方は、まだ一般的にはマイナスなイメージが強いのが現状だと思います。
抗精神薬は、ドラッグストアで気軽に買える市販薬ではなく、処方箋を必要とする薬であるため、敷居の高い薬品であるのは確かです。
その上で、向精神薬とカナ読みは一緒のため、混同している方も少なからずはいることでしょう。
そして共に精神に作用するという意味合いから、精神疾患に縁の無い方からすれば、自と嫌悪感があるのかもしれません。

最初に広義では全て向精神薬の部類に入ると書きましたが、日本ではこれらは明確に分類されています。
ですので、これらの線引きが変わることは法律上、まず無いのですが、外国などでは医療用大麻などの研究や問題もあります。
では、日本においてはなぜこれほどまでに向精神薬と抗精神薬の線引きが明確と言えるのか…日本ではまず研究用の向精神薬も法的に利用ができないようになっているからです。
裏を返せばこれが新薬の開発等に影響しているのかもしれませんが、明確に「向精神薬はダメ」と啓発できている効果はあると思います。

また、最近ではアルコールやニコチンの依存度よりも向精神薬の方が依存度が低い何て意見もありますが、精神疾患の経験がある私たちの立場からすれば、今後も向精神薬と抗精神薬は明確に分けて考えていただきたいと望むばかりです。

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