【過去】結局、会社は年長者のもの

会社員の方は新年会に参加される機会が多いこの季節。
私も会社員時代は、新年会に参加した経験がありますし、今となっては取材する機会もたまにあります。

忘年会などでも合わせて思うのですが、やはり日本の会社という組織は、どうしても年長者に傾倒している気がしてなりません。
ちなみに海外の企業はこの忘年会や新年会という風習というか考え方がないので、これを前提に考えてみました。

まず、このような会の食事のメニューや、お酒のメニューを頭に描いてみてください。
上司に合わせて忖度した内容となっていないでしょうか。
私の経験から言うと、これはあり得ることです。
極論から言うと、これらの会は上司を持上げてナンボな側面が見え隠れしてならないのです。

仕事であれば、上司について業務を進めるのは形としてあるかと思います。
しかしながら、これらの会は暗黙の了解で一応ながら業務外となっています。
欧米であれば同じく、ホームパーティーなどで会社の同僚とともにする機会もなくはないですが希で、上司部下の関係は皆無な完全な無礼講の場です。

そもそも日本企業の管理職とは、権限が大きすぎるから、このような場で盛り上げようという気流があるのかもしれません。
ご機嫌をとっておけば、人事異動に振り回されることもないですし…ね!

話は少しそれますが、私の会社員時代にとんでもない人事部長がいました。
せっかく現場の仕事を選んで入社してきた他部署の社員の中から、社内の人手不足という理由で、管理部門の経験のある中途社員を次々に自身の掌握する部門に人事異動させていました。
会社の存続という意味では、もしかしたら正解の一つなのかもしれませんが、当の社員からすれば急にモチベーションを変えなければならないので…当然ながら長続きする中途社員も少なかったです。
で、この人事部長も会社の創業当初からの古株で、社長をはじめ役員一同どうにも改善に手を出せなかったようです。

脱線してしまいましたが、いくら年功序列の制度が崩れたとはいっても、上記のような例はあるのです。
そして業務に差し支えなければ、古株の年長者は自身を守るためだけにこのような権力をふりかざせる可能性があるからこそ、いわゆる飲み会の場が、年長者を担ぎ上げる場になってしまうことがあるのです。

このような目に見えない利害や力関係が無くなれば、日本もフラットな会食などの場が増えてくるかもしれません。
また、昨今ではアルコールを好まない新卒社員も増えているようですし、なにぶん私もアルコールが苦手で乗り切ってきた苦い思いでもあるので…アルコールが社会問題化する前に、新しい形の新年会や忘年会が根付くとよいのかな~と率直に思えましたので、今回書かせていただきました。

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