【過去】90歳を過ぎてからの老後の過ごし方

私が過去、少し前にとある老夫婦を取材したときの話です。

そのご夫婦はお二方とも90歳を過ぎていたものの、お二人で日々の生活を続けていました。
お子さま方やお孫さま方も多くいらっしゃるようでしたが、皆さま遠方でそれぞれの生活をしているとのこと。
流石に90歳を過ぎれば、スポーツを続けている方などは稀で、このご夫婦もご多分にもれず、遠くに買い物へ出掛けたり、重いものを運んだりなどは、少々困難な状況も出てきているようでした。

お子さま方はホームなどの施設への入居も考えられていたようですが、幸い夫婦お二方とも頭はしっかりなさっており、炊事や洗濯などはまだ出来ていたので、可能な限りこれらはお二人で続けたいとのことでした。

結論としては、それまでの手をつけていなかった介護認定の申請を行い、しばらくはデイサービスなども活用して、お二方の希望を可能な限り続けられるリハビリもしながら、また介護保険で手すりなどの住環境も改善して、お子さま方やお孫さま方に加えて、近隣にお住まいの親戚方とも協力して見ていこうとのことでした。

介護関係は人によってはもっと早くに助けを求められる方もいらっしゃる反面、身の回りのことは可能な限り自身でやりたいという方もいるので、人によっては全く頼らない方もいらっしゃるそうですが、このケースでは、ご家族のすすめもあり、ようやく老夫婦お二人の希望に沿う形で活用されたといった感じでした。

そしてそれから数ヵ月たった現在、このご夫婦は今でもお二人で協力しながら生活を続けているとのことです。

確かにホームなどの施設に入居するのも、生活が楽になる部分もありますし、こういった考えを否定する気も全くございません。
しかし、ご家族で交代で見てでも、可能な限りそれまでの生活を続けさせよう、といった決断にも勇気を感じましたし、何よりお子さまたちの家族愛も感じました。

私はこの取材を通じて、本稿のような考え方もあるのだな…とただただ感心させられた出来事の一つでした。

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