【過去】プレイイングマネージャーという功罪

私は過去に一度だけ管理職への昇進を打診された経験があります。
当時は専門職を突き進む形で考えていましたので、単純にお断りしましたが、当時の会社の状況も関連しています。
何より、専門職手当と管理職手当での違いはありましたが、欠員による管理職への打診でもあったので、当時は自身のスキルに自信はあったものの、マネジメント力には全くの未知数であったため、丁重にお断りした次第です。

以後、プレイイングマネージャーという言葉を意識しつつも、転職などを経て、その実情を見てみると、これは相反するもので、矛盾している言葉だと感じました。
ある人事異動で、プレイヤーとして優秀な同僚が管理職へ昇進しましたが、結局のところ多忙を極め、マネージャーとしての管理能力は皆無、自身も退職を選択して、その部署ごと他部署に吸収合併されるという結末でした。
上記の例は極端かもしれませんが、また他の企業に在籍していた際にも、考課成績の良い社員が、管理職に登用された瞬間から社内の評価が逆転してしまい、結局のところ失敗の人事異動となった例が数多く散見されました。

社内で管理職と専門職両方での昇進キャリアが臨めるところならまだしも、プレイヤーとして良い成果を得たから、課長、部長…とキャリアプランを組む会社も多く、管理職にプレイヤーとしても、マネージャーとしても成果を求める企業が多いと思います。
結果としてその板挟みで潰され、会社を去る。
それで会社は人手不足となる。
そんなサイクルが続いている企業も少なくはないのではないでしょうか?

管理職にはマネジメントとしての力を伸ばせるよう、はじめからマネージャーとしてのキャリアを積み、優秀なプレイヤーであればよりその専門性を伸ばして評価をする。
そんな企業が増えれば、人手不足だけど優秀な人材がいない、などという企業も少なくなるのではないでしょうか。

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